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卒園アルバム作成は難しい!~コロナ過でも思い出に残る卒園アルバムを~

皆さんのお子さんの保育園の卒園アルバムはどんなものですか?

全国的に、保育園の卒園アルバムは有志で保護者が作成するところが
多いのではないでしょうか?

わが子の通う保育園もまた、毎年卒園アルバムは保護者が作成します。
ただ、有志ではなく年長の保護者の中から「アルバム委員」が選出され
園が集めた「卒園関係積立金」の予算内で作成されます。

アルバム委員の仕事としては
1.卒園アルバムを作る
2.卒園記念品の選定発注
3.卒園式の撮影依頼
4.祝辞を考える/卒園式で祝辞を読む
5.目録を作成/卒園式で目録を読み上げ園長に授与する

以上です。
今日は、「1」のアルバム作成について書いていこうと思います。

ーアルバム作成に関して、保育園の背景からお伝えします

うちの保育園は、

・過去のアルバムは保育園に保管してあるので
園長に言えば見せてもらえます。

・保育園から提供される園で撮影した写真は、「年長」のものだけです。
なので、例年、年長の1年間の写真しか載っていません。

・園からの記念品として、増えるアルバムを1冊配布されます。
表紙がそれぞれのお子さんが書いた絵になっているもので、
子供たちが将来の夢などを書いたモノクロのページ数枚と
写真が何も入っていない台紙が5枚入っています。

・決まった形はありません。
過去の見本などが園に保管してあるのでそれを見ながら、
予算内で収まるように仕上げます。

・余った予算は、保護者に図書カードのような形で返金するケースもあります。
極端に言えば、「卒園アルバムを作らない」という選択肢もあります。

これを踏まえた上で、実際にどう進めていくか考えます。

ー手作りにするのか、業者に委託するのか?

まずは、これを決めなければなりません。
どちらも、メリット、デメリットがあります。

<手作り>
メリット:比較的安価・自由度が高い・ページ数も多くできる
デメリット:とにかく大変・イラレなどを使用できる人、その環境がある人が必要

<業者委託>
メリット:仕上がりがきれい・業者がやってくれるので比較的楽
デメリット:とにかく高い・ページ数が少なめ・自由度がない

今年度は、コロナで登園自粛中にアルバム委員が発足されたので
過去のアルバムをみんなで見る機会がもてませんでした。
なので、私が先輩ママなどへ連絡をし、自宅にあるアルバムの写メを送ってもらい
過去5年分のアルバムを、アルバム委員のグループLINEに共有しました。

その中には、3年前に上の子の時に私が作成した卒園アルバムもあります。
その年は異例で、年長の写真だけでなく赤ちゃん時代からの写真を載せた唯一の年です。

私の「年長だけの写真では少々味気ない。もっと成長を感じられるアルバムにしたい」
という思いに当時のアルバム委員の皆さんが賛同してくれて
乳児クラス時代の写真を、手分けして集めてくれて実現しました。

過去5年分を見比べて、やはり乳児クラスの頃の写真は欲しいという意見が多く
また、今年度はコロナで行事が軒並み中止になっているので、年長の写真が少ない事から
その方向で話を進める事に。
乳児クラスの写真を入れるという事は、その分ページ数が多くなります。

・そうなると、業者に依頼するのは予算的に難しい。
・また、私がイラストレーターを使えて、自宅にその環境がある事。

この2点から、今年度は手作りで作成することで決定しました。

ー手作りアルバムの形を決める

手作りと決まれば、どんな形にするのか、印刷はどこでするのか決めなければなりません。
手作りの場合、形としては、背景の時に書いた「増えるアルバム」を利用するケースが多いです。
今年度もそれを利用して、中に入れるページの印刷は業者に依頼する事にしました。

上の子の時のアルバム↓
0205_01
0205_02
この時も増えるアルバムを利用しました。

当社アーツは、もちろん印刷は得意中の得意なので、選択肢の中に当然いれていましたが
一人の保護者が知り合いの印刷業者の方に格安で話をつけてくれたので、
そちらでお世話になる事になりました。

ー乳児クラス時代の園の写真はどうするか?

こちらも背景のところに書いたように、園からは年長の写真しかもらえません。
3年前に中心となって動いてくれていたアルバム委員のママは顔が広く
色んな人脈を使って集めてくれたんだと思います。
私にはそこまでの人脈はないので、どうしたものか…と悩みましたが
よくよく考えると、園で撮影したものは定期的に販売されています。
ならば、各家庭お子さんのベストショットを購入しているはず!
保護者の皆さんから提供してもらおう!となり、「写真提供のお願い」と題して
お手紙を配布して、集めることになりました。

ーページの構成を考える

例年、1年間の行事予定はある程度決まっています。
なので、本来ならどの行事を何ページに入れるとか、行事ごとのボリュームをどうするかなど
4月の時点で決定できます。
がしかし、コロナ過です。
行事はほぼ中止となり、先の予定が見えない中先生たちも
「何とか子供たちに出来るだけ多くの思い出を残してあげたい」と
奮起してくださり、通常保育の中で、保護者の参加はかないませんでしたが
子供たちだけで楽しめるイベントを急遽開催してくださいました。

行事の中止、イベント追加がある中、出来るページから進めてはいましたが
しっかりと構成が決まり、ページ数が決まった頃には11月も後半になっていました。

ー園児の掲載回数は平等に

卒園アルバムで、一番と言っても過言ではないほど難しい問題が
「どの子が何回アルバムに写っているか」問題です。
個人的には、作成中にもちろんその辺は配慮しているので、
そこまで考えないといけないのか…と思ったり、
文句を言うなら、アルバム委員となって作成側になればいいと思ったりもしますが
やはり、一度作成したページは、みんなで園児をカウントする作業を挟みます。
調整する必要があれば、修正し、許容範囲で大丈夫なら印刷にまわします。

こうして、うちの保育園の卒園アルバムは作られていきます。

卒園式は3月中旬。
実はまだ、印刷も残っているし、あと1ページ作成が残っています。
さらに、印刷したものを増えるアルバムの台紙に挟み込んでいく作業が・・・
間に合うでしょうか^^;

いや、間に合わせますよ、絶対に!

最後に、
23名の子供たちが5年、または6年間ともに過ごしてきました。
でも、今年度卒園式を迎えるのは22名。

一人のお友達が1月末付で退園となりました。

原因はコロナです。
家庭の事情で、高齢のおばあちゃんが送り迎えをしてた彼は
4月に1日登園したきり、感染予防のためずっと登園を自粛していました。

私も、最後まで23名の思い出をアルバムに残したいと
彼がそこにいる前提でアルバム作成を進めていました。

園長先生よりお話を聞いたときは、残念で寂しくて自然と涙が出ました。
23名揃って卒園式を迎えたかった。

保育園では卒園式の時に、保育期間が長く、かつ五十音順に名前が呼ばれ
卒園証書が授与されます。
0歳から通っていた彼は、卒園式で1番に名前を呼ばれる予定でした。

でも、彼の経歴の中には保育園を卒園したという記録は残りません。

それはあまりにも悲しいです。
記録には残らないけど、「記憶」には残してあげたい。
23名で過ごした時間を、いつか思い返してもらえるようにしたい。

卒園関係積立金の返金などの話も出ましたが、
このまま23名の卒園アルバムとして完成させる事にしました。
完成したアルバムは、園からご自宅へ郵送してもらえるとの事。

運動会の演目のタイトル「輝け!23colors」
卒園アルバムのサブタイトルはここから使用しています。

2020年度 卒園アルバム ~Memories with 23 colors~

来月、気持ちは「23名」で卒園式を迎えます!